データ分析：2021年1月財新中国サービス業PMIは52に低下

国内外での疫病発生の繰り返しなどの影響を受け、サービス業は回復態勢を維持しているが、速度は大幅に減速している。2月3日に発表された2021年1月の財新中国汎用サービス業経営活動指数（サービス業PMI）は52を記録し、前月より4.3ポイント大幅に低下し、ここ9カ月で最も低かった。

これまでに発表された2021年1月の財新中国製造業購買担当者指数（PMI）は前月より1.5ポイント低い51.5を記録した。製造業とサービス業のPMIは共に低下し、財新中国総合PMIは前月比3.6ポイント低下の52.2に低下し、全体の産出伸び率は2020年5月以来最低の小幅な伸びにとどまったことを示した。

サービス業と総合PMIの動きは統計局と一致している。国家統計局が発表した2021年1月のサービス業ビジネス活動指数は51.1に3.7ポイント低下し、総合PMIは52.8に2.3ポイント低下した。

サービス業の需給の両側は引き続き拡張を維持しているが、速度は減速している。2021年1月のサービス業の経営活動指数、新規受注指数、新規輸出指数は2カ月連続で下落し、それぞれ9カ月近く、5カ月、3カ月ぶりの低さとなった。部分受访企业表示服务业市场景气度持续转好，也有部分企业认为境内外新冠疫情出现反复对市场产生不利影响。

サービス業の雇用改善速度も減速している。サービス業企業は依然として雇用を増やす動力を持っており、1月の雇用指数は6カ月連続で拡張区間にあるが、栄枯線をわずかに上回り、過去6カ月で最も低かった。

サービス業の原材料価格の上昇と労働力と輸送コストの増加は、投入価格の高企業継続と大幅な上昇を後押しし、2021年1月のサービス業投入価格指数は2012年5月以来の高値を記録した。コストは上昇したが、販売圧力にとらわれ、サービス業企業は全体的に料金価格を大幅に上昇させておらず、今月のサービス業の料金価格指数は拡張区間に位置していたが、これまでの高値から低下した。

サービス業の企業家は経済回復に対して全体的に楽観的な態度を持っているが、疫病の状況は明らかではなく、全体的な楽観度を抑え、2021年1月のサービス業経営予想指数はこの4カ月で最も低かった。

財新シンクタンクの王迵高級経済学者によると、2021年1月、製造業とサービス業は全体的に回復期にあるが、供給、需要回復の原動力が弱まり、海外需要が牽引項となり、雇用市場が圧迫され、製造業の雇用情勢は特に厳しい。また、ここ数カ月のインフレ圧力が顕在化しており、総合投入価格指数は2017年11月以来の最高値を記録している。新たな年では、感染拡大が続く背景にある国内の感染防止効果や、海外需要の不確実性が増加し続ける中での国内経済の内生エネルギーの育成に注目している。